破滅の魔導師
「で?なんでうちにきたの?」
これだよ。
本題は。
まったく。迷惑ったらありゃしない。
こっちはまだ寝たいんだよ。
「いや。とくに用はない。」
………………はぁぁぁぁぁぁぁ!?
まじ、ふざけてんの?
こいつら。
人の睡眠妨害しやがって。
「じゃぁかえってもらえますかね」
怒りを表さないように抑えて言う。
「いやだ。めんどくさい」
「せっかくだからぁ、トランプしようよぉ」
「ユラちゃん!!このDVDみてもいい?」
「茶ぁだせや」
「趣味かわってねぇなぁ」
「うっわ!これガラスでできてるし」
口々に口が開く。
「…おまえらぁぁ!いい加減にしろやぁぁぁ!」
マンション中に私の声が届いたのは言うまでもない。
とにかく、それから大変だった。
カグラがDVDをあさり
ミヤビがトランプやらなんやらを散らかし
ユウヤがなぜかしら部屋の家具の配置のアドバイスをしてくれたり
ライがベラベラ分かりにくい思い出話をしたり
アカリンはガラス細工に興味津々で終始興奮してたし
イツキは黒猫の大きなぬいぐるみがほしいといって聞かなかったり
ほんと
つかれた