エリート同期のプロポーズ!?
一旦、置いとこう……ということになり、お箸を持つ。


今週は何だかんだと外食が続いているから、そろそろお財布もお腹回りもキツいかも。


……まぁ、昨日はご馳走してもらっちゃったけど……。


「あー。いいなぁ、李花。泉商事の旦那を持つマダムかぁ……」


「マダムって……何歳よ、ていうか、ないない!!」


「多分さ、ロマンチストなんだよ、絢斗君」


「ロマンチスト……ねぇ」


「今時夜景の見えるとことかさ、ちょっと古めのベタな感じでかわいいじゃん」


「うん、ご飯は美味しかったよー、確かに」


「いや。この際味はどうでもいいし。シチュエーションが大事なのであって……顔もかっこいいし、言うことないじゃん」


「うん、かっこいいけどさぁ……やっぱり胡散臭くない?ほら、電話も通じない訳だし」


「うん、電話通じない時点であたしの中ではロマンチスト確定なんだけどね。シナリオが出来上がってるみたいで」
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