エリート同期のプロポーズ!?
「楽しみにしてくれてるなんて、嬉しいね」


央が、驚いたようにあたしを見る。


「凄い事じゃん、ずっと好きだった子と、デートだよ?

しかも、楽しみにしてくれてるなんて幸せじゃん!!

とりあえず、楽しんで来なよ。

アイツは誰なんだとか悩んでても仕方ないんだし

勿体無いよ、デートなんだよ?」


「……李花…」


央の声が上ずる。


あたしだって、なんだかショックだった、あの場面。


だけど、今は、そんなことに囚われていないで、嬉しい事に目を向けた方がきっといい。


どんな事情があるにせよ、とにかく央は沙耶香ちゃんとデートに行けるんだから。


「そ……だよな。深く考えることないよな、別に、付き合ってる訳でもないんだし」
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