エリート同期のプロポーズ!?
「なんか、ありがとな」


「ドリンクバー奢ってもらったお礼にこれくらいは励まさないと、ねぇ」


「友情から来る励ましじゃねーのかよ!」


あたし達は夜遅いというのに、げらげらと笑いながら歩いた。


悲しい顔の央は見たくない。




ひとしきり笑った後、不意に央が訊ねる。


「今日さ、なんか話でもあったの?」


「なんで?」


「いや、わざわざ呼び出しかけてきてたから」


「……んー、まぁ、ねぇ……」


言い出しにくいでしょう、これ。


ここで、絢斗君の話なんて……。


プロポーズされたんですけど、なんて……。
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