エリート同期のプロポーズ!?
「すげーじゃん!!やったな!!」


「……え」


央が嬉しそうに言いながら、面食らうあたしの手を取ってぶんぶん振る。


「て言うか、いつから付き合ってたんだよ!言えよー!白里と言いお前と言い、どんだけ秘密主義なんだっつーの!」


「……付き合ってない」


「……へ?」


今度は央が面食らう。まるで安いコントのよう。


「……説明、お願いしまーす。どういうことですかー??」


「はーい、ですよね?させていただきます……」




あたし達は、どちらからともなく、街路樹のたもとのベンチに散歩中の老夫婦のように座り込む。


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