エリート同期のプロポーズ!?
「でも、あり得ないよね?あたしのことなんて、なーーーんにも知らないんだよ?」


「でも、お前と一生を共にしたいと思った訳だろ?中々の決心だぜ?」


「結婚詐欺師かな、とも思ったの」


「……は?!」


空を見上げていた頭を戻しながら、あたしを見る。


「だって、イケメンがいきなりプロポーズなんて、詐欺でしょうよ……」


「だははははははははははは、ばか、ばかじゃねーの??お前騙して、誰が得するの?お前貢いだりしなそーじゃん」


「そんなのわかんないじゃん!」


「なに、そんなブルジョアな格好してたわけ?金持ってますー的な?」


……あ、違う。それどころか……


「その日、セールで買った服……」


「ばーかばーか、貧乏OL!」


楽しそうに笑う央を見ながら、確かに、と思う。
言いたくないけど、セール品のタグ見られたしね。
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