エリート同期のプロポーズ!?


………………は。



気がつくと、ベッドではなく、ラグの上で寝てしまっていて。


左頬が、ラグの繊維のぼこぼこ模様に型押しされている。


手には、スマホ。


握りしめたまんま、寝落ちしちゃったみたい。


慌てて時間を見ると夜中の3時。


……特に、着信も、メールも何もない。


確かに、あの二人がうまくいったとして……


あたしに連絡する義務はないし。


うまくいかなかったとして……


あたしに、泣きつくとも思えない。



……本当に、一人で何やってるんだろう。



寂しいような空しいようなほっとしたような。


複雑な気持ちで、改めてベッドに入り、目を閉じた。


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