エリート同期のプロポーズ!?
*7*
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「ほんっとーーーーに最近付き合い悪いよね、央も摩耶も」
「まぁまぁ、忙しいんでしょ、二人とも」
「それでは……暇なあたし達に乾杯!」
志帆の声に合わせて、よく冷えた生中のジョッキがいい音をたてる。
そんなことを言いつつも、志帆とゆっくり飲みに来るのも久しぶり。
7月になると同時にオープンしたビアガーデンは、連日の熱さにつられてか、ほぼ満席。
「オープン初日を避けたのにこれだもんねぇ」
志帆が辺りを見回しながら言う。
「岡野君にありがとうってちゃんと伝えてね」
「……やだ、別にそんな……」
志帆が急に可愛らしい表情を浮かべる。