エリート同期のプロポーズ!?
「俺はね、もう一個ある」


「……なに?」


絢斗君の目付きが変わる。


何を言い出す気??


あれですか?


ゆくゆく、泉商事にお勤めの方の奥様になるわけだから、あと五キロは痩せろとか?


それこそ、摩耶みたいに英語やっとけとか??


あああ、社交パーティーとかあるのかしら?え、イメージ間違ってる???


……なんなんだろう。



分厚い、なんちゃら牛(また忘れた)のなんちゃらソース仕立て(もう……)とやらを切り分けていた手を止め、絢斗君がこっちを見つめる。


「俺を、李花ちゃんの友達に紹介してほしい」


「………………へ?」


がく、っと拍子抜けする。



そ、そんなこと???
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