エリート同期のプロポーズ!?
今朝の気分は最悪で。


仮病でも何でもなく、まさに『気分が悪い』状態だったあたしは、職場に電話を入れた。


日頃の、真面目な勤務態度(自称)のかいもあって、


「夏風邪は長引くって言うし、お大事にね!」


という優しい言葉まで頂き、ちゃっかりと休めることになった。


菜緒からのメールで気分を多少害されたものの、「うるせぇ、ばーか」的な気持ちは原動力となったのか、その勢いでやっと動き出すあたし。


窓の外は、眩しいくらいのいい天気。



一旦深呼吸して、もう一度スマホを眺める。


『あたし、普通に彼氏いるし。心配しないでってお母さんに言っておいて』


そこまで打って読み返す。


……ずっと前から『彼氏』がいたような、巧みな言い回し。


まさか昨日からなんて思わないでしょうよ。


嘘をついているわけじゃないし……。


その『彼氏』を好きかどうかなんて誰も聞いて来ないし……(当たり前?)


とりあえず、送信してみる。


どんな反応が、返ってくるんだろう。
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