エリート同期のプロポーズ!?
ベッドに入り、布団にくるまる。


スマホが振動しているのを感じ、慌てて手に取る。




……知らない番号。


こんな時に、畳み掛けるように保険の勧誘だったら、もういっそ入るしか無いのでは。


いつまでもバカみたいなあたしに、このタイミングで電話をくれる人なら、勧誘のおばちゃんですらありがたい。


なーんて。


ダメだ、弱ってる。




「はい、もしもし……」


泣いていたせいか、鼻声だし、ろれつも怪しいし、我ながら酷い。


「……もしもし」


……?


あれ?ひ、央?なんで?番号違うし…… 。


さっき、携帯変えたなんて言ってなかったよね?
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