エリート同期のプロポーズ!?
*9*

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午後、眠りはしないものの、あれからずっとごろごろしていたせいか、体調はいくらか回復していて。


ベッドから出てのそのそと着替える。


何となく取り出した小花柄のワンピース1枚では心許なくて、薄手のカーディガンを羽織る。


もう7月だけど、あたし一応体調悪いし。


今日、また豪勢なご飯だったら断ろう。


て言うか。


やっぱり付き合えないって言うべきなんじゃないのかな……。



朝からノーメイク(今更だけど央にもすっぴんで対応した、という驚愕の事実。)のせいか、肌は妙に油分豊富。


元々メイクも適当なので、何となく一通り済ませ、髪の毛も手櫛で適当に整えればもう出掛ける準備が出来てしまう。


ドアを開け、全身で爽やかな風を受けながらあたしはアパートを出て歩き出す。
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