エリート同期のプロポーズ!?
「フレッシュサーモンとアボガドのオープンサンド入りまーす」


雑踏に混じって、フロアスタッフの声が聞こえる。


料理は次々と運ばれていて、また別のスタッフがよく通る声で


「たっぷり焼き雲丹、オリエンタルソースがけ、入りまーす」


……顔を見合わせるあたし達。


「とりあえず、行くか」


「そーだね、美味しそう」


3人でいそいそと、沢山の料理が並んでいるコーナーへと向かう。



それぞれにお皿を手にして、食べたい料理を吟味していく。


目に入るメニューがどれもこれも美味しそうで、このビアガーデンがいつも大人気なのもわかる気がする。


キャベツとアンチョビのパスタを、どうやってこのちんまりと空いたスペースに乗せようか……と、しばし吟味するあたし。


もう、お皿は満タン。


そうだ、一旦置いてもう一皿取ればいいじゃん!……とテーブルに戻ると、志帆と摩耶はあたしほどがっついていないらしく、もう椅子に座っていて。
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