エリート同期のプロポーズ!?
*11*
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どうして、そんなことを?と聞かれたら。
寂しかったから、と答えると思う。
あたしは気がついたら絢斗君に
『会いたい』
と連絡をしていた。
仕事で忙しいのは知っているけど。
だけど、あたし達、恋人同士なんだし。
何もおかしいことはない。
返信を待つ間、ベンチに座って考える。
……少しずつ好きになってはいたけれど、こんなに強く会いたいと思ったことはない。
誰かに必要とされたいという気持ち。
どんな形であれ、央に必要とされなかったから、絢斗君で埋め合わせようとしている……とは思いたくない。
そうじゃなくて、あたしはちゃんと絢斗君が好き。
絢斗君も……あたしが好き。
だから、付き合ってるんだよね?
付き合って1ヶ月以上経つのに、そんなことを今更考えている自分に、笑っちゃう。
初めて付き合う中学生じゃないんだから。