エリート同期のプロポーズ!?
駅に向かって二人で歩きながら話していると、絢斗君にさっき感じた怖さはすっかり無くなっていて。


「さっきの元カノの話、嘘だから」


「……はぁ?!」


「いや、本当かもね」


「……もう、どっちでもいいけど……」


なんか、本当にどっちでもいい。


「興味ないのかよー。李花ちゃんは?」


「……あたし?」


「前付き合ってたのって、どんな人?」


こういうのって、こんな、直球ぶつけてくるもんなんだっけ?


「えーーーと……」


央の顔がよぎり、慌てて首を横に振る。


ギャー違う違う、付き合ってないから!!


……でも、自分でもビックリするくらい忘れていて、何とか思い出し、どうやら2年前、あたしが三十路になる直前に別れたことを思い出してみた。
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