エリート同期のプロポーズ!?
何の下心もないから、躊躇なくトイレにも行けてしまう。


アジアンテイストなお店にありがちなトイレのちょっと安っぽい感じにすら、今のあたしは癒される。


はーーーーーーーーー。


薄暗い照明の中、ゴツい木枠の鏡に映る自分を見てみる。


なんで、結婚出来ないんだろ。


そりゃさ、超絶美人!とかではないけど、人様に不快感を与える程ではないと思うんだよね。


料理だって、それなりにやってるし。お肉を洗剤で洗っちゃったー、みたいな逸話も持ってないし。


子どももそれなりに好きだし。


イケメン!外車!大富豪!!……とか求めてる訳じゃないし。


はぁあ。


結論なんて出ないのにね。


トイレのドアを開けて、またあそこに戻るしかない、今日のあたし。
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