エリート同期のプロポーズ!?

「帰りたーーーーーい」


ふいに声がして、びくっとなる。


恐る恐る振り向くと、あのイケメン。


「帰りたーーーい、って、顔に書いてあるよ」


「！！」


思わずほっぺを手で押さえる。


「あはは、んなわけないじゃん。かわいいね、まりかちゃんって」


……まりかちゃん？？


きょとん、としてしまうあたし。


「まりかちゃん、かなり退屈してるでしょ？」


はて？？


「あたし……栗山、李花です」


イケメンの余裕の表情が焦りに変わる。


「え？あれ、ごめん！……李花ちゃん、か……俺としたことが……」


そんな俺様発言、普通ならむかつくとこだけど、イケメンなら許せてしまう。