エリート同期のプロポーズ!?
「俺がさ、マドンナと付き合うとか付き合わないとかさ……」


央がちょっと困った顔をする。


「なんでそんなにお前が色々言うんだよ?」


…………多分漫画なら。


あたしの頭上から、物凄く大きな石が落ちてくるシーンだ。


コマは、たて線だらけで。


と、変に冷静なあたしがいる。


「そりゃ……そうだけど……央が沙耶香ちゃん好きなこと、ずっと知ってたし、応援してたし……」


駄目だ、泣きそうだ。


だって、確かに央の言う通り。


央が誰と付き合おうと、付き合うまいと、あたしが口を出す権利はない。


だけど、それがまた。


無関係なんだ、と認める事が悲しくて。


「ごめんな。うん、応援してくれてるの知ってたし。

だから、まぁ、言い出しにくくて濁したってのもあるし。

……案の定、幸せなのかとか超聞いてくるしさー」
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