エリート同期のプロポーズ!?
*13*

*****


「本当に、この間のうどん屋でいいの?」


「いいんだって。あたし、ちゃんとした格好じゃないし……それに、この間連れて来てくれて食べられなかったし」



駅付近の雑踏で、2回目のせいか、すぐに見つけられた絢斗君の車。


手をあげて、車からもフォーン、と柔らかいクラクションで合図があって。


急いで乗り込むと、改めてびっくりするくらいイケメンが乗っていて。


言葉にすると何だか凄いシチュエーション。


案の定、目の前の大きな鉄板で焼いてくれる美味しいステーキハウスに行こう、というお誘いを断ったところ。


それはそれで、ひかれるけどね。


美味しいワインもあるとか、あんまり色々言わないで欲しいけどね。


あたしは、うどん屋さんで充分。
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