エリート同期のプロポーズ!?
「ううん。なんでもない!!」


とりあえず、何の返信もできずにスマホをしまいこむ。


今日のお昼休みに会った時だって、そんな話してなかったのに……。






「「あれ?」」


絢斗君とあたしが声をあげたのはほぼ同時。


目的地である、うどん屋さんの駐車場に着いたのだけど……


「も、もしかして……」


人の気配がない。


お店の電気が落ちている……。


「ちょっと見てくる!」


いや、前回も、見に行ったから。


て言うか、行かなくても分かるから……。


絢斗君がお店の入り口の方に行くのをぼんやりと眺める。



入り口のところで暫く立ち止まった後、あたしの方を向いて大きく『ばつ』というジェスチャーをする。


……わかるっつーの。


そういう天然ぽい一面、かわいいと思う。
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