エリート同期のプロポーズ!?
「ま、んじゃ、別なとこ行くようだなー……」


絢斗君が、車を駐車場から出す。


他愛もない話、というのを上手に出来る人というのは、尊敬に値する。


考え込む様な話題じゃないから、答える方も気が楽だし。



……だから、ついつい、さっきの央のメールについて考えてしまう。



どうして、絢斗君とのことを知っているのか。


何だか、色々知っていそうな口ぶりにも感じられたし。


いつから?


……何をどこまで知っているの??


聞きたい。


央に直接聞きたいことばかり。




「李花ちゃん、もうすぐ着くよー」


絢斗君の声のトーンが大きくなり、はっとする。


「あ、はーーーーーい……って……」


気がつくと、あたしを乗せた車は高級そうなホテルの地下駐車場へと滑り降りていくところで。
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