エリート同期のプロポーズ!?
「ごめん、えーと……」


「思いっきり上の空なんだもんなー、李花ちゃん。どうかした?」


……運転してるからばれてないと思ったけど、余裕でばれてるのね。


て言うか、上の空って分かった上でそんな質問してたわけ??


確信犯じゃん……。


「ごめん、なんかぼんやりしてて」


自分でもそんな言い訳されたら嫌だよな、と思いつつ、当たり障りのない言葉を並べてみる。


「李花ちゃんてさ、天然?」


「……ううん。なんで??」


「いや、なんとなく……」


言いながら絢斗君があたしの方を向いたな、と思うと同時に背中にクッションを感じる。





視界に車の天井が広がって……


あれ?


「け……絢斗君?」
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