エリート同期のプロポーズ!?
「俺の事、好きなんだよね?

…………俺達、結婚するんだよね?」


そうだけど。


そのつもりだけど。


大事にするって言ってたし、あたしの事待つって言ってたじゃない……


「いつまで現状維持するつもり?」


……待たせ過ぎたってこと?


とりあえず、この体勢をなんとかしたい。


だけど、どんなにもがいても絢斗君に組み敷かれた体勢から起き上がれない。


こんな状況なのに


いや、こんな状況だからなのか。


央の顔が浮かぶ。


ねぇ、央。


あたし、ダメだ。


他の人に触れていても全然嬉しくない。


切なくならない。




あたしは、央が好きなんだ。
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