エリート同期のプロポーズ!?
「沙耶香の話を聞いた時、これだ、と思ったんだよね」


……まさか。


背筋が再び寒くなる。


あたしは、この話の続きを聞いてしまってもいいんだろうか。


「央が、会社にスゲーかわいい子がいるって。清楚な感じでたまんねーって。

……だから、付き合ったんだ、沙耶香と」


「どうやって……?そんな簡単に人と付き合えるもの?」


絢斗君が鼻で笑う。


「李花ちゃんだって、割と簡単に俺と付き合ったじゃん?」


……胸が苦しい。


「ま、李花ちゃんは手こずった方だけどね。

沙耶香は簡単。泉商事のエリート集まるよっていう合コンやったら、すぐ来て。

その日のうちにお持ち帰りして。

俺達は利害関係が一致したからすぐに付き合いだして」


……利害関係?
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