エリート同期のプロポーズ!?
「そのうち、央にどうにかして沙耶香との事をばらそう……と考えているうちに、李花ちゃんの事を聞いたんだ」


「あたし……のこと?」


「いつまで経っても沙耶香とのことを言う機会がなくて。

こうなったらばらそう……っていうつもりで二人で飲んでてさ、そんな話を振ったの。

お前、好きな人いないのかよーなんて。

それで、沙耶香の話になったら実は……なんて言おうと思ってさ」


……自分は央の憧れのマドンナと形式上だけでも付き合っておきながら……


しかも、央の気持ちを乱す為だけに。


「そしたらさ。別にマドンナはただの憧れで、とか言い出して。

そんなんじゃお前いつまで経っても結婚できねーぞーなんて言ったら……40にはするし、とか言うんだ」


40には…って………


あたしのあの誕生日を思い出す。
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