エリート同期のプロポーズ!?
「話を聞いているうちに、あ、こっちだなと思って。

こっちを奪った方が、央にはダメージがでかいんだなって気づいたんだよ」


「なんで……そこまでして……」


「さぁ。単純に、いつも優しい央のこれまでの生きざまへの嫉妬?」


そんなの間違ってる。


央だって、沢山苦労してきたはず。


絢斗君の事は、その気持ちを分かち合える相手としてとても大事に思っているはず。


そんな人に、こんな仕打ちをされたら……


「絢斗君、残念だけど、央の大切な人はあたしじゃないよ」


「さりげない会話を装って、栗山李花、同期入社、歳も同じ、とか基本情報は押さえてあったんだよ。

勿論一気にじゃないよ、徐々に聞き出してさ」


絢斗君が勝ち誇ったように言う。
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