エリート同期のプロポーズ!?
「そういう事じゃなくて……」


なんて伝えればいいんだろう。


「泉商事って言えばすぐ合コン出来たから、『栗山李花ちゃん』を見つけるのは時間の問題だと思ってた」


……だから、うちの会社、妙に泉商事と合コンしたって話が多かったの……?


「だから、別ルートの消化試合で偶然会えたのはもう、ラッキーとしか言いようがないよね。

あんなところで会えるとは思ってなかったから、俺、最初なんて名前も聞き間違えてたし」


「ゲームだって教えてくれたじゃない?」


「あぁ、あれね。作戦変えただけ。押してばっかじゃダメだろ。俺、ゲームが終わったなんて一言も言ってない」


話せば話すほど、怒りのような感情がわくのだけど……


絢斗君が悪い人だとは思いきれないあたしもいて。


央にダメージを与える、って、目標だけであんなに演技出来るかな?


あたしは、絢斗君のいいところも沢山知ってる。


……どうしたらいい?
< 347 / 376 >

この作品をシェア

pagetop