エリート同期のプロポーズ!?
*14*

*****


「ここって……」


絢斗君に連れてこられた場所で、辺りを見渡すあたし。


「あ、知ってる?結構穴場だと思ったんだけど」


知ってるも何も。


あたしが央に″30歳の誕生日プレゼント″を貰った公園。



……久しぶりに来たな。


この場所を指定したのは、絢斗君と央、どっちなんだろう。


そんな、どうでもいいことが気にかかる。


「絢斗君、央を悔しがらせれば、それで満足なの?」


「……さぁ……」


「さぁって……」


「俺の気が済めば、それで満足」


「央は何か絢斗君に酷いことをしたの?」


ついつい、質問攻めになってしまう。


あたしは、絢斗君にも央にも傷ついて欲しくない。
< 351 / 376 >

この作品をシェア

pagetop