エリート同期のプロポーズ!?
「みんな、馬鹿だよね。

李花ちゃんも。泉商事のエリートと結婚すれば、幸せになれるとでも思った?」


痛いところをつく。


そうだよね。


「絢斗君の、″条件″に揺らいだ事は認めるよ。

付き合うとなったからには、本気で好きになろうとした。

良いところ、沢山見つけたよ。

絢斗君は自分で言うほど悪い人じゃない。

本当に好きな人と、幸せになればいいじゃない?」


絢斗君が馬鹿にしたような顔であたしを見る。


怖い。


確かにあたしは、浅はかだったけど……ここまで蔑まれるのは、何だか悔しい。


「本当に好きな人、ねぇ……。

李花ちゃんは、好きな人がいるくせに、″エリートとの結婚″に目が眩んだんだろ?

オンナなんて、みんな結局そこなんだよなー」
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