エリート同期のプロポーズ!?
て、言うか……。


そうか、この二人、声がよく似てる。


あたし、前に間違った事があったっけ。


絢斗君からの電話を、央だと思って。




いやいや、今そんなこと考えてる場合じゃない。


「央……あ、あのね、これはね……」


どこから何をどうやって言おう。


好きだなんて、聞かれちゃったんだもん。


もう今更何をどう取り繕っても無駄な気がするけど、何とかしなくちゃ。


「あの……さっきのこと、なんだけど……」


「李花は、とりあえず後回し」


央があたしの身体をくるっと回し、後ろにあるベンチを指差す。


……えーと、そこで待っていろと?
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