エリート同期のプロポーズ!?

「だけど、沙耶香ちゃんはそいつの事が好きで。

でも、自分にも、プライドがあるから、言われた通り、いろんな人とデートをしていたんだって。

そうやっていれば、そいつの″彼女″でいられるから」



それじゃあ、沙耶香ちゃんと絢斗君は、本当の意味でも両想いなんだ……。


絢斗君は、何も言葉を発しない。


お願い、心を開いて。


絢斗君、幸せになるチャンスがきっとすぐそこまで来てる。


央は、話を続ける。


とても、穏やかな優しい声で。


「それなのに、ある日、もう用無しだって言われて、振られたんだって。

そいつが、誰かへの当てつけで自分を利用していることは最初に聞いて知っていたけど、いつか自分の方を向かせる自信があったのに、って。
自分なら、そいつの事を幸せに出来ると思ってたのにって」