エリート同期のプロポーズ!?
「沙耶香ちゃんね、泣いてたよ。

今更好きなんて言えないよって。

自分が本当の気持ちを伝えなければ、これからも会えるからって。

だからもう、とりあえず誰でもいいから付き合って忘れようと思った、って」


……央……。


沙耶香ちゃんに、寂しさを埋めるために利用されそうになったってこと?


「誰なんだろうね。

そんな酷いことするやつ。

本当は、凄く優しくて寂しがり屋なんだって」



「お前さ、適当な話作って馬鹿にしてんの?俺のこと」


絢斗君の声が震えている。


どうしよう、もしも殴りあいみたいになっちゃったらあたし、この長身の二人を止めに入らないと……。


いや、問題はそこじゃないけど。
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