エリート同期のプロポーズ!?
「いいと思うよー、喜ぶんじゃない?マドンナ」


「なんかさー、変に夜景の見える高層ビル……とかじゃあ、違う気がして」


「わかるわかる!緊張しちゃうよね、カッコつけてる感じもしちゃうし。背伸びしてるっていうか」


「ただでさえ、マドンナとマンツーという状況に、耐えられるか疑問なのに」


「央、そんなデリケートだった?」


「おいおいおい、ガラスのハート日本代表だぞ、俺……」


「心の底から、バカだねぇ」


今日の央の、相談は。


なんのことはない、マドンナとご飯を食べに行くお店の下調べに付き合え、だった。


一人で行きなよ or 男友達と行きなよ、というあたしの訴えはあっさり却下されて。


央曰く、


『男1人、もしくは男同士で行きやすい店はデートには不向きだ』


……確かに。
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