エリート同期のプロポーズ!?
「それ、例のイケメン?まだ連絡先も教えてねーの?さすがぁ!焦らすねぇ」


「いや、全然そんなんじゃないし!」


「いやー、俺達お互い幸せでよかったなぁー」


「…………」


なんだろう。


凄く気分が悪い。


あたしの、どこが、幸せ??



あたしは、どうして今、泣きたい気持ちなんだろう。


あたしの雰囲気を察したのか、央が黙りこむ。


「………………?」


……に、しては長い。


そっと顔を上げると、央が、どこか一点を凝視している。


思わずつられて振り返った、その先の席には、一組のカップルが、和やかにご飯を食べていて。
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