エリート同期のプロポーズ!?
「なんかね、賭けをしたいんだって」


「賭け?」


「急に誘って、李花が来てくれたら、運命なんだって思えるって」


「何それ、何の宗教の勧誘??」


「違う違う、本気で」


本気でそんな賭けで人生を決めようとするいい大人が、リアルにいたことに驚く。


……そして、それを信じてあげる子がこんなに身近にいたことにも。


「だから、急に、今夜……って」


「で、志帆は……?」


「だから、あたしは、李花が絢斗君の所に行きたくなるように焼きもちやくよう、協力してくれって……」


いやいや、根回ししてる時点で、もう運命的とかそういう概念から外れてるよね??


志帆が、ばっと頭を下げる。


「李花、ごめんね。騙すようなことして」


「なんでよ、志帆が謝ることじゃないじゃない……」
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