エリート同期のプロポーズ!?
「よし、わかった」


「え?!」


「あたし、行ってくるよ」


「……李花、いいの?」


「いいも何も。そんで、アイツに文句言ってくるから!!」


「ちがーう、なんかそれ違うって!!」


焦る志帆。


でも、一言言ってやりたい。


人の友達を利用するなって。


……目的は、何なんだって。


「あ、勿論、それはそれとして、志帆に素敵な人紹介してもらう話は継続してもらうよ」


「李花ー。なんか複雑……でもありがとう……」


あたしも、自分で何がしたいんだか、見失いつつある。


でも、とにかくアイツに会って言わなきゃ、とも思うし……ほんの少し、気になるってのもあるし……。


あたしは、変に昂った気持ちを押さえるようにアイスティーを一気に飲み干した。
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