エリート同期のプロポーズ!?
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「なんだかな……」
あたしは、小声で呟いていた。
地上215メートル。
夜景が良く見えるソファー席。
そこで1人で煌めくビルの灯りや遠くに見えるスカイツリーを眺めていると、何だか夜空に放り出されたような気持ちになる。
不安なような、自由なような。
志帆に教えられたお店は、まんまと『夜景の良く見える高層ビルのレストラン』で。
42階、という時点で薄々分かっていたのだけど……。
このムーディーさに、あたしの今日の格好……完全にアウト。
惨めになるから、ざっくりと確認するけど……ごくごく普通の通勤服。
先週買ったペンシルスカート、というのがせめてもの救い。
でも、あたしの低めの身長では着こなせていないのは百も承知……。
ドレスコードとかあるんじゃないの?こういうお店って……。