私の師匠は沖田総司です【上】
全ての授業が終わり、放課後になった。私の隣には詩織がいる。
「蒼蝶ちゃん、すごいよ!全国優勝した桜木さんに勝つなんて!」
「いや、ただのまぐれだよ」
「まぐれで桜木さんには勝てないよ!いつの間に剣道なんてやってたの!?」
「ん~、小さい頃からかな」
詩織はさっきから興奮気味に私に色々と聞いてくる。その勢いに若干押され気味だった。
「天宮さん」
後ろから声を掛けられて、体ごと後ろを見ると、そこには桜木さんがいた。
正直言うと彼女に会いたくなかった。
クラスみんなの前で勝っちゃったからな。体育の後も私をずっと睨みつけてたし……。
桜木さんが怒りを滲ませる鋭い目で私を睨み付けると、低い声で呟いた。
「……あなたのせいで、私のプライドはズタズタよ。どうしてくれるの?」
「えっ……あの、その……」
「許さない……絶対許さないわ。この落とし前は絶対につけてもらう。
私はずっと勝ち組でいないといけないの。あなたなんかに負けない!」
そう言い捨てると、私にぶつかりながら桜木さんはどこかへ行ってしまった。
「蒼蝶ちゃん、すごいよ!全国優勝した桜木さんに勝つなんて!」
「いや、ただのまぐれだよ」
「まぐれで桜木さんには勝てないよ!いつの間に剣道なんてやってたの!?」
「ん~、小さい頃からかな」
詩織はさっきから興奮気味に私に色々と聞いてくる。その勢いに若干押され気味だった。
「天宮さん」
後ろから声を掛けられて、体ごと後ろを見ると、そこには桜木さんがいた。
正直言うと彼女に会いたくなかった。
クラスみんなの前で勝っちゃったからな。体育の後も私をずっと睨みつけてたし……。
桜木さんが怒りを滲ませる鋭い目で私を睨み付けると、低い声で呟いた。
「……あなたのせいで、私のプライドはズタズタよ。どうしてくれるの?」
「えっ……あの、その……」
「許さない……絶対許さないわ。この落とし前は絶対につけてもらう。
私はずっと勝ち組でいないといけないの。あなたなんかに負けない!」
そう言い捨てると、私にぶつかりながら桜木さんはどこかへ行ってしまった。