私の師匠は沖田総司です【上】
『ほら、さっきの感覚を忘れないうちにもう一回』
「はい!」
新しい的を出して、それに狙いを定める。
ここだ!
さっきと同じ場所に一撃目と二撃目の突きを当てる。
そして最後の一突き。でもそれは的に当たらず、的の横を掠めてしまう。
『やっぱり、実戦で使うにはまだまだ練習が必要だね』
「うぅぅ……、すみません」
やっぱり、一回成功したぐらいでマスターできるわけないか。
でも、ダメだからこそ、さらに成長する可能性があるってことだ。
よしっ、明日からさらに練習だ。
……でも、やっぱり成功したかった。
シュンと落ち込んでいると師匠が私の頭に手を乗せました。
『僕も三段突きをするから見てて』
落ち込んでいる私を見兼ねたのか、師匠が三段突きをやってくれると言ってくれます。
師匠の三段突きを見るのは久しぶりだ。
私は少し離れた場所に立つと師匠が木刀を右手に持ち、ゆっくりと構える。師匠の独特な中段の構え。
その視線の先には私が作った人型の的。
一陣の風が髪を揺らした瞬間、師匠が動く。
雷撃のように凄まじい突きが的確に的の鳩尾、喉、頭へ襲い掛かり、的が折れる音と共に倒れる。
三回の突きの筈なのに全ての動作が一つに見えた。
これが、師匠の三段突き。
すごい……。私の未熟な三段突きとは比べ物にならない。
まさしく天と地の差だった。
「はい!」
新しい的を出して、それに狙いを定める。
ここだ!
さっきと同じ場所に一撃目と二撃目の突きを当てる。
そして最後の一突き。でもそれは的に当たらず、的の横を掠めてしまう。
『やっぱり、実戦で使うにはまだまだ練習が必要だね』
「うぅぅ……、すみません」
やっぱり、一回成功したぐらいでマスターできるわけないか。
でも、ダメだからこそ、さらに成長する可能性があるってことだ。
よしっ、明日からさらに練習だ。
……でも、やっぱり成功したかった。
シュンと落ち込んでいると師匠が私の頭に手を乗せました。
『僕も三段突きをするから見てて』
落ち込んでいる私を見兼ねたのか、師匠が三段突きをやってくれると言ってくれます。
師匠の三段突きを見るのは久しぶりだ。
私は少し離れた場所に立つと師匠が木刀を右手に持ち、ゆっくりと構える。師匠の独特な中段の構え。
その視線の先には私が作った人型の的。
一陣の風が髪を揺らした瞬間、師匠が動く。
雷撃のように凄まじい突きが的確に的の鳩尾、喉、頭へ襲い掛かり、的が折れる音と共に倒れる。
三回の突きの筈なのに全ての動作が一つに見えた。
これが、師匠の三段突き。
すごい……。私の未熟な三段突きとは比べ物にならない。
まさしく天と地の差だった。