私の師匠は沖田総司です【上】
「おっ、ほんの少しやけど蒼蝶ちゃんが笑った。平ちゃん、たまには役に立つんやな」
「たまにってのは余計でィ。それよりも天宮、体の方は大丈夫か?」
「はい」
体は大丈夫です。いつもと変わりません。
でも……。
「蒼蝶ちゃんは体は大丈夫やけど、心の休息が必要やな」
山崎さんの言う通り、心の方がまだ大丈夫とはいえない。
涙は止まったけど、気を抜けばまた泣きそうになる。
人を殺したという罪悪感に、押し潰されそうになります。
「とりあえず、副長に蒼蝶ちゃんが目を覚ました事を報告してくる。
平ちゃん、あまり蒼蝶ちゃんを苛めたらあかんよ。苛めたらまたウチの鉄拳やから覚悟しとき」
藤堂さんに念を押すと、山崎さんは部屋から出て行ってしまいました。
「いくら俺でも病人を苛めたりしませんぜ。山崎君は俺を何だと思ってるんでさァ」
「あはは……」
山崎さんが念押ししたのは、普段の藤堂さんの行いからだと思います。
ここ最近、藤堂さんからのちょっかいが増えましたからね。そのことが原因だと考えられます。
「天宮ァ、何か食いたい物はないですかィ?俺が買ってきますぜ」
「食べたい物ですか?」
いきなりどうしたんですか。藤堂さんが優しいなんてかなり気持ち悪いです。
「たまにってのは余計でィ。それよりも天宮、体の方は大丈夫か?」
「はい」
体は大丈夫です。いつもと変わりません。
でも……。
「蒼蝶ちゃんは体は大丈夫やけど、心の休息が必要やな」
山崎さんの言う通り、心の方がまだ大丈夫とはいえない。
涙は止まったけど、気を抜けばまた泣きそうになる。
人を殺したという罪悪感に、押し潰されそうになります。
「とりあえず、副長に蒼蝶ちゃんが目を覚ました事を報告してくる。
平ちゃん、あまり蒼蝶ちゃんを苛めたらあかんよ。苛めたらまたウチの鉄拳やから覚悟しとき」
藤堂さんに念を押すと、山崎さんは部屋から出て行ってしまいました。
「いくら俺でも病人を苛めたりしませんぜ。山崎君は俺を何だと思ってるんでさァ」
「あはは……」
山崎さんが念押ししたのは、普段の藤堂さんの行いからだと思います。
ここ最近、藤堂さんからのちょっかいが増えましたからね。そのことが原因だと考えられます。
「天宮ァ、何か食いたい物はないですかィ?俺が買ってきますぜ」
「食べたい物ですか?」
いきなりどうしたんですか。藤堂さんが優しいなんてかなり気持ち悪いです。