私の師匠は沖田総司です【上】
「んだよ、その何か裏があるんじゃないかって疑うような目」
そうですよ。疑ってるんです。
ここ最近、藤堂さんからあんな優しい言葉を掛けられた記憶がありませんから。
いつも、突然私の部屋にやって来ては
「天宮ァ、腹減ったでさァ。団子を作ってくれィ」
とか
「喉渇いたから茶を持って来てくだせェ」
とか
「肩が凝ったから揉みなせェ」
とか、亭主関白かと疑いたくなる程の命令ばかりしてくるんですよ。
私だって仮入隊とか女中で忙しいのに!
だからこそ、藤堂さんの発言が気持ち悪すぎて胡散臭すぎます。
後で10倍返しとか100倍返しとかありそうです。
だからこそ、藤堂さんの優しさを素直に受け取ることができません。
「あのなっ!俺だっておめぇを元気にしたいんでさァ!」
「使い走りの人が居なくなるからですか?」
「ちげェよ!おめぇまで俺を何だと思ってるんでィ!」
亭主関白発言をする藤堂平助さんだと思っていますが。
しばらく無言でいると、藤堂さんが気まずそうに頭を掻きました。
「最近、おめェに色々と命令ばかりしたのは悪かった。でも、それは理由があるんでィ」
「理由ですか?」
藤堂さんがコクリと頷きます。
そうですよ。疑ってるんです。
ここ最近、藤堂さんからあんな優しい言葉を掛けられた記憶がありませんから。
いつも、突然私の部屋にやって来ては
「天宮ァ、腹減ったでさァ。団子を作ってくれィ」
とか
「喉渇いたから茶を持って来てくだせェ」
とか
「肩が凝ったから揉みなせェ」
とか、亭主関白かと疑いたくなる程の命令ばかりしてくるんですよ。
私だって仮入隊とか女中で忙しいのに!
だからこそ、藤堂さんの発言が気持ち悪すぎて胡散臭すぎます。
後で10倍返しとか100倍返しとかありそうです。
だからこそ、藤堂さんの優しさを素直に受け取ることができません。
「あのなっ!俺だっておめぇを元気にしたいんでさァ!」
「使い走りの人が居なくなるからですか?」
「ちげェよ!おめぇまで俺を何だと思ってるんでィ!」
亭主関白発言をする藤堂平助さんだと思っていますが。
しばらく無言でいると、藤堂さんが気まずそうに頭を掻きました。
「最近、おめェに色々と命令ばかりしたのは悪かった。でも、それは理由があるんでィ」
「理由ですか?」
藤堂さんがコクリと頷きます。