私の師匠は沖田総司です【上】
両親が帰った後、私はお兄ちゃんの所へ行きました。
『蒼蝶!』
私の姿を見つけた瞬間、お兄ちゃんが笑顔で走って来て、私をギュッと抱きしめました。
「お兄ちゃん」
『どうしたの?』
「私を、お兄ちゃんの弟子にしてください!!」
私の言葉に、お兄ちゃんは目を瞬かせました。
「私、お兄ちゃんの弟子になって、お兄ちゃんの教えを受け継ぎたい!お願いします!」
『どうして?』
「それは……」
私はその後の言葉が繋がりませんでした。
ただ、お母さんの言葉を聞いて、お兄ちゃんの教えを受け継ぐ人になり、今よりもお兄ちゃんと強い関係を持ちたいと思ったのです。
でも、その頃の私は幼かったので、自分の気持ちを言葉にできませんでした。
言葉に迷い、俯いていると頭の上に手が置かれました。
『僕の弟子になるってことは、天然理心流っていう流派を受け継ぐことだ。僕はそこの塾頭だったから、半端な気持ちじゃ教えない。本気で天然理心流を教える。
僕の稽古はかなり厳しいけど、それに耐える覚悟はある?』
今まで見たことがない程、真剣な表情をしたお兄ちゃんが私に問いました。
私は少し迷った後、決心してお兄ちゃんの目を真っ直ぐ見ました。
「はい!よろしくお願いします!」
『蒼蝶!』
私の姿を見つけた瞬間、お兄ちゃんが笑顔で走って来て、私をギュッと抱きしめました。
「お兄ちゃん」
『どうしたの?』
「私を、お兄ちゃんの弟子にしてください!!」
私の言葉に、お兄ちゃんは目を瞬かせました。
「私、お兄ちゃんの弟子になって、お兄ちゃんの教えを受け継ぎたい!お願いします!」
『どうして?』
「それは……」
私はその後の言葉が繋がりませんでした。
ただ、お母さんの言葉を聞いて、お兄ちゃんの教えを受け継ぐ人になり、今よりもお兄ちゃんと強い関係を持ちたいと思ったのです。
でも、その頃の私は幼かったので、自分の気持ちを言葉にできませんでした。
言葉に迷い、俯いていると頭の上に手が置かれました。
『僕の弟子になるってことは、天然理心流っていう流派を受け継ぐことだ。僕はそこの塾頭だったから、半端な気持ちじゃ教えない。本気で天然理心流を教える。
僕の稽古はかなり厳しいけど、それに耐える覚悟はある?』
今まで見たことがない程、真剣な表情をしたお兄ちゃんが私に問いました。
私は少し迷った後、決心してお兄ちゃんの目を真っ直ぐ見ました。
「はい!よろしくお願いします!」