私の師匠は沖田総司です【上】
これは
「金平糖ですね」
「そうだよ。僕の好物の一つ。甘くて美味しいよ」
組長も巾着から金平糖を取りだし、口に含みました。
私も小さな砂糖菓子を指でつまみ、口の中に入れます。
舌でコロコロ転がすと、金平糖の出っ張りの部分が徐々に消え、同時に砂糖の甘い味が口の中に広がりました。
「どう?」
「とても幸せな味がします。美味しいです」
「そっかよかった。普段は誰にもあげないんだよ。天宮さんは特別なんだからね」
特別ですか。
組長、女の子は特別って言葉に弱いんですよ。
しかも笑顔で言われて思わず、胸がときめいてしまいました。
「天宮さんが元気になるように、もっとあげる」
「でも」
「いいから食べてよ。天宮さんにはいつもみたらし団子を作ってもらってるから、そのお返し」
組長は私の手を取ると、掌に金平糖を転がしました。
色とりどりの可愛い形をした金平糖。
私はその内の一つをつまみ上げて、菫色の空に翳しました。
「どうしたの?」
「金平糖の形が星みたいだなと思いまして」
「星の形か。考えた事もなかったな」
組長も金平糖を取りだし、空に翳しました。
「金平糖ですね」
「そうだよ。僕の好物の一つ。甘くて美味しいよ」
組長も巾着から金平糖を取りだし、口に含みました。
私も小さな砂糖菓子を指でつまみ、口の中に入れます。
舌でコロコロ転がすと、金平糖の出っ張りの部分が徐々に消え、同時に砂糖の甘い味が口の中に広がりました。
「どう?」
「とても幸せな味がします。美味しいです」
「そっかよかった。普段は誰にもあげないんだよ。天宮さんは特別なんだからね」
特別ですか。
組長、女の子は特別って言葉に弱いんですよ。
しかも笑顔で言われて思わず、胸がときめいてしまいました。
「天宮さんが元気になるように、もっとあげる」
「でも」
「いいから食べてよ。天宮さんにはいつもみたらし団子を作ってもらってるから、そのお返し」
組長は私の手を取ると、掌に金平糖を転がしました。
色とりどりの可愛い形をした金平糖。
私はその内の一つをつまみ上げて、菫色の空に翳しました。
「どうしたの?」
「金平糖の形が星みたいだなと思いまして」
「星の形か。考えた事もなかったな」
組長も金平糖を取りだし、空に翳しました。