私の師匠は沖田総司です【上】
だから、僕は自分を護る力を近藤さんを護るためにも使いたいと思ったんだ。
それで浪士組の募集があった時、近藤さんの護りたくて、信頼されたくて一緒に京の町に来た。
ここにいるのは全て近藤さんの為。
その近藤さんから信頼してないなんて言われたら、僕は何の為にここにいるんだ。
僕の生きる意味でもある近藤さんから否定されたら、僕の生きる価値はない。
一君がチラッと僕の顔を見ると表情を変えずに言った。
「今の天宮は、おまえと同じ気持ちの筈だ」
「どうして天宮さんも同じ気持ちだと思うの?」
そう言うと、一君はいい加減にしろみたいな顔をしてきた。
これが最後の質問になりそうだね。
「天宮の作るみたらし団子、どう思う?」
「すごく美味しい」
「確かに美味いな。だが、あれは普通の奴が喰ったらかなり甘いんだ。あの団子は明らかにおまえの為に作られている」
言葉を失った。
そして同時に胸が温かくなるような感じがした。
この感覚は、前、天宮さんが僕の為だけにみたらし団子を作ってくれた時と、同じ感覚だった。
心地よい温かさは、全身がくすぐったい感じがする。
……そうか、天宮さんが怒った理由が分かった気がした。
僕は、なんて無神経なことを言ったんだろう。彼女が怒るのも頷けるよ。
それで浪士組の募集があった時、近藤さんの護りたくて、信頼されたくて一緒に京の町に来た。
ここにいるのは全て近藤さんの為。
その近藤さんから信頼してないなんて言われたら、僕は何の為にここにいるんだ。
僕の生きる意味でもある近藤さんから否定されたら、僕の生きる価値はない。
一君がチラッと僕の顔を見ると表情を変えずに言った。
「今の天宮は、おまえと同じ気持ちの筈だ」
「どうして天宮さんも同じ気持ちだと思うの?」
そう言うと、一君はいい加減にしろみたいな顔をしてきた。
これが最後の質問になりそうだね。
「天宮の作るみたらし団子、どう思う?」
「すごく美味しい」
「確かに美味いな。だが、あれは普通の奴が喰ったらかなり甘いんだ。あの団子は明らかにおまえの為に作られている」
言葉を失った。
そして同時に胸が温かくなるような感じがした。
この感覚は、前、天宮さんが僕の為だけにみたらし団子を作ってくれた時と、同じ感覚だった。
心地よい温かさは、全身がくすぐったい感じがする。
……そうか、天宮さんが怒った理由が分かった気がした。
僕は、なんて無神経なことを言ったんだろう。彼女が怒るのも頷けるよ。