私の師匠は沖田総司です【上】
「だから、今日で最後にしましょう?」
私は龍馬さんの手を取り、その上に懐中時計を置きました。
これで終わり。後は、このまま屯所に帰るだけだ。
「さようなら、龍馬さん。今まで、ありがとうございました」
不意にもこの時、声が掠れそうになった。
本当は私だって最後にしたくない。
でも、これはもう変えられない。元々、龍馬さんと私は敵対関係にあるんだ。
いつか、離れる時が来ることは目に見えてる。
それが今だったと言うだけ。
「さようなら……」
私は立ち上がって、その場から逃げる様に走り出した。
後ろから私を呼ぶ声がする。
でも、私はその声に振り返ることなく走り続ける。
そして川原から離れた場所まで来ると、ずっと痛む胸を掴みました。
「っ……、うっ……」
溢れる涙を堪えながら、脳裏に浮かぶのは龍馬さんの悲しげな顔。
彼を傷付けてしまった。
傷つけたのは紛れもない私自身。
龍馬さんの存在が、こんなにも私の中で大きくなってるなんて、思いもしなかった。
涙がとまらない。胸が苦しい。
「師匠……」
この胸の痛みは、どうしたらいいですか……?
私は龍馬さんの手を取り、その上に懐中時計を置きました。
これで終わり。後は、このまま屯所に帰るだけだ。
「さようなら、龍馬さん。今まで、ありがとうございました」
不意にもこの時、声が掠れそうになった。
本当は私だって最後にしたくない。
でも、これはもう変えられない。元々、龍馬さんと私は敵対関係にあるんだ。
いつか、離れる時が来ることは目に見えてる。
それが今だったと言うだけ。
「さようなら……」
私は立ち上がって、その場から逃げる様に走り出した。
後ろから私を呼ぶ声がする。
でも、私はその声に振り返ることなく走り続ける。
そして川原から離れた場所まで来ると、ずっと痛む胸を掴みました。
「っ……、うっ……」
溢れる涙を堪えながら、脳裏に浮かぶのは龍馬さんの悲しげな顔。
彼を傷付けてしまった。
傷つけたのは紛れもない私自身。
龍馬さんの存在が、こんなにも私の中で大きくなってるなんて、思いもしなかった。
涙がとまらない。胸が苦しい。
「師匠……」
この胸の痛みは、どうしたらいいですか……?