私の師匠は沖田総司です【上】
師匠、“あげ”とは何でしょう?
近頃、天宮さんの隣にはよく山野八十八君がいる。
あの二人は僕が知らない内に仲良くなっていて、よく二人でいる所を見掛けるんだ。
山野君が天宮さんと一緒にいるせいで、最近僕は天宮さんと二人だけで話す機会がめっきり減った気がする。
天宮さんに会うと必ずと言って言いほど、山野君がおまけでついて来るんだ。
こんなに嬉しくないおまけが今まであったかな。
いや、絶対ないね。
天宮さんも山野君が一緒にいると楽しそうだし、二人の距離がどんどん近くなっているような気がして、それを感じる度に焦りみたいな感情が内側から出てくるんだ。
今も洗濯物を洗っている天宮さんの所へ、山野君が走り寄っていく。
僕はその様子を影からじっと見ていた。
「天宮さん、私も手伝いますよ」
「えっ、いいんですか?」
「はい」
山野君が天宮さんの隣に座る。
ちょっと山野君、天宮さんとの距離近くない?二人の間には拳一個も入らないよ。
もっと離れなよ。
そう思いながら洗濯物を洗う二人を見ていると
「蒼蝶ァ、これもお願いしてもいいですかィ?」
「すまぬが、これも頼めるか?」
平助と一君が洗濯物が入った籠を持ってきた。
あの二人は僕が知らない内に仲良くなっていて、よく二人でいる所を見掛けるんだ。
山野君が天宮さんと一緒にいるせいで、最近僕は天宮さんと二人だけで話す機会がめっきり減った気がする。
天宮さんに会うと必ずと言って言いほど、山野君がおまけでついて来るんだ。
こんなに嬉しくないおまけが今まであったかな。
いや、絶対ないね。
天宮さんも山野君が一緒にいると楽しそうだし、二人の距離がどんどん近くなっているような気がして、それを感じる度に焦りみたいな感情が内側から出てくるんだ。
今も洗濯物を洗っている天宮さんの所へ、山野君が走り寄っていく。
僕はその様子を影からじっと見ていた。
「天宮さん、私も手伝いますよ」
「えっ、いいんですか?」
「はい」
山野君が天宮さんの隣に座る。
ちょっと山野君、天宮さんとの距離近くない?二人の間には拳一個も入らないよ。
もっと離れなよ。
そう思いながら洗濯物を洗う二人を見ていると
「蒼蝶ァ、これもお願いしてもいいですかィ?」
「すまぬが、これも頼めるか?」
平助と一君が洗濯物が入った籠を持ってきた。