私の師匠は沖田総司です【上】
***
目を覚ますと、お世辞にも柔らかいとはいえない固い布団の上に寝かされていました。
「おっ、目を覚ましたようやな」
意気な関西弁がした方に顔を向けると、一人の男性が座っていた。
一見、切れ長の目からは冷たい印象を受けるが、関西弁と温かみのある声で、外見の印象がすぐさま消え去ってしまう。
笑うと綺麗な笑窪が出来る人だ。一目で人のよさそうな人だと分かります。
「貴方は?」
起き上がろうとしたら肩から凄まじい痛みが走り蹲ってしまう。
「まだ起きたらあかん!肩に酷い痣があるんや!」
「すっ、すみません」
怒鳴られて思わず体がビクッと震える。男性はすぐに「怒鳴って悪かったな」と謝ってくれました。
男性に体を支えてもらいながら再び布団の上に横になる。
「ワイは山崎烝や。ここで監察と医者をやっとる」
「お医者様なんですか?」
「あはは医者って言うても、自称医者やけどな!」
「そうなんですか?でも」
肩には綺麗に包帯が巻かれており、素人目からでも分かるぐらい適切な処置が施されていた。
さっきは痛かったけど、無理をしなければ殆ど痛みはない。
「これだけ綺麗な処置ができれば十分だと思います」
「さよか?そう言うてくれるんやったら嬉しいな。ねんけど、まだまだ勉強中の身や。もっともっと勉強しなあかん」
「素晴らしい向上心ですね。尊敬します」
すると山崎さんは照れたように頭の後ろを掻いた。
目を覚ますと、お世辞にも柔らかいとはいえない固い布団の上に寝かされていました。
「おっ、目を覚ましたようやな」
意気な関西弁がした方に顔を向けると、一人の男性が座っていた。
一見、切れ長の目からは冷たい印象を受けるが、関西弁と温かみのある声で、外見の印象がすぐさま消え去ってしまう。
笑うと綺麗な笑窪が出来る人だ。一目で人のよさそうな人だと分かります。
「貴方は?」
起き上がろうとしたら肩から凄まじい痛みが走り蹲ってしまう。
「まだ起きたらあかん!肩に酷い痣があるんや!」
「すっ、すみません」
怒鳴られて思わず体がビクッと震える。男性はすぐに「怒鳴って悪かったな」と謝ってくれました。
男性に体を支えてもらいながら再び布団の上に横になる。
「ワイは山崎烝や。ここで監察と医者をやっとる」
「お医者様なんですか?」
「あはは医者って言うても、自称医者やけどな!」
「そうなんですか?でも」
肩には綺麗に包帯が巻かれており、素人目からでも分かるぐらい適切な処置が施されていた。
さっきは痛かったけど、無理をしなければ殆ど痛みはない。
「これだけ綺麗な処置ができれば十分だと思います」
「さよか?そう言うてくれるんやったら嬉しいな。ねんけど、まだまだ勉強中の身や。もっともっと勉強しなあかん」
「素晴らしい向上心ですね。尊敬します」
すると山崎さんは照れたように頭の後ろを掻いた。