私の師匠は沖田総司です【上】
「私と龍馬さんは友達ですよ。それ以上でも、それ以下でもありません」
「それをどうやって信じろと」
「……分かりません。でも、私は龍馬さんに、新選組内の情報は一切話していません。
信じられないと思いますが、これは本当です」
部屋に静寂が流れる。
それを破ったのは近藤さんでした。
「よしっ、天宮君の言葉を信じよう」
近藤さんの発言に、部屋の中が一瞬ざわつきました。
「おい、近藤さん!!何言ってんだよ!」
「私には、どうも彼女は、嘘を言っているようには見えないんだ。
それに今まで、彼女はイヤな顔を一つせず、冷たい水仕事をやったり、我々の体に良い食事を考えて作ってくれただろ?
新選組の紅一点で大変な筈なのに、天宮君は新選組を支えてくれていた。
そんな彼女だから私は信頼できるんだ」
近藤さんの優しい言葉が、心に染みる。
私を信頼に値する人物だと、思ってくれていることが、嬉しくて堪らなかった。
「土方君。心配なら天宮君をしばらくの間、私たちで見張ったらどうですか?
それで、彼女が何もしなければ、間者の疑いを晴らしてください」
山南さんの提案に、土方さんの顔が渋りました。
でも最後は諦めたように、ため息をつきました。
「……分かった。天宮、しばらくおまえは俺たちの監視下に置く。それで何もなければ、間者の件は不問にしてやる。それでいいか」
「はい」
「それをどうやって信じろと」
「……分かりません。でも、私は龍馬さんに、新選組内の情報は一切話していません。
信じられないと思いますが、これは本当です」
部屋に静寂が流れる。
それを破ったのは近藤さんでした。
「よしっ、天宮君の言葉を信じよう」
近藤さんの発言に、部屋の中が一瞬ざわつきました。
「おい、近藤さん!!何言ってんだよ!」
「私には、どうも彼女は、嘘を言っているようには見えないんだ。
それに今まで、彼女はイヤな顔を一つせず、冷たい水仕事をやったり、我々の体に良い食事を考えて作ってくれただろ?
新選組の紅一点で大変な筈なのに、天宮君は新選組を支えてくれていた。
そんな彼女だから私は信頼できるんだ」
近藤さんの優しい言葉が、心に染みる。
私を信頼に値する人物だと、思ってくれていることが、嬉しくて堪らなかった。
「土方君。心配なら天宮君をしばらくの間、私たちで見張ったらどうですか?
それで、彼女が何もしなければ、間者の疑いを晴らしてください」
山南さんの提案に、土方さんの顔が渋りました。
でも最後は諦めたように、ため息をつきました。
「……分かった。天宮、しばらくおまえは俺たちの監視下に置く。それで何もなければ、間者の件は不問にしてやる。それでいいか」
「はい」