私の師匠は沖田総司です【上】
「こらこら、二人とも今は食事中なんだから静かにしなさい」
井上さんが笑いを堪えながら、組長と平助君を宥めます。
平助君はしぶしぶ自分の席に座りました。
「土方くん、出張前に良いものが見れましたね」
「そうだな」
出張と言う言葉に私はピクリと反応する。
「土方さんと山南さんはどちらに出張なさるのですか」
「大阪だ。明後日から行ってくる」
土方さんの返答に胸の辺りがざわつく。
恐らくその出張で山南さんは腕を負傷し、刀が握れなくなる。
山南さんが切腹をしてしまう一つの要因が、目の前まで迫っているのを感じました。
師匠が夢を通して見せてくれた、山南さんの切腹の場面。
あんな悲しい未来、私や師匠は望んでない。
山南さんには本当に幸せだと思える最期を迎えて欲しい。
……山南さんの未来は私が変える。
私は朝食済ませると、すぐに土方さんの部屋に行きました。
井上さんが笑いを堪えながら、組長と平助君を宥めます。
平助君はしぶしぶ自分の席に座りました。
「土方くん、出張前に良いものが見れましたね」
「そうだな」
出張と言う言葉に私はピクリと反応する。
「土方さんと山南さんはどちらに出張なさるのですか」
「大阪だ。明後日から行ってくる」
土方さんの返答に胸の辺りがざわつく。
恐らくその出張で山南さんは腕を負傷し、刀が握れなくなる。
山南さんが切腹をしてしまう一つの要因が、目の前まで迫っているのを感じました。
師匠が夢を通して見せてくれた、山南さんの切腹の場面。
あんな悲しい未来、私や師匠は望んでない。
山南さんには本当に幸せだと思える最期を迎えて欲しい。
……山南さんの未来は私が変える。
私は朝食済ませると、すぐに土方さんの部屋に行きました。