私の師匠は沖田総司です【上】
そして大阪出張の日。
天気は晴れ。気温も丁度よく、絶好の旅日和となりました。
「では皆、家茂公の警護は任せたぞ」
屯所出発前、近藤さんたちがお見送りをしてくれました。
近藤さんの言葉に、土方さんは苦笑いします。
「俺と山南さんがいるんだぞ。安心しろよ」
「そうだな!二人なら安心だ!」
ガハハと笑う近藤さんに釣られて他の皆さんも笑います。
「蒼蝶、気を付けるんですぜ」
「はい!」
「でも、やっぱり心配でさァ」
平助君がシュンとした顔で私の頭をナデナデします。
「天宮」
「斎藤さん。組長をよろしくお願いします」
「ああ、総司の食事を見張るんだな。承知している」
「えっ、一君なに?何の話?一瞬、僕の名前が聞こえた気がするんだけど」
近藤さんの隣にいたはずの組長が、私と斎藤さんの会話に割って入ってきました。
「天宮に総司が食事を残さないか見張ってて欲しいと頼まれたのだ」
「一回でも食事を残したらみたらし団子は作りませんよ。それと、ちゃんと暖かくして寝るんですよ。そして外から帰ってきたら手洗いうがいすること。後……」
「分かったから。天宮さんがいつも言ってることちゃんとやるから」
組長はいつも忘れるから心配なんですよ。
「天宮君、そろそろ行きましょうか」
「はい」
「天宮、無茶はするなよ」
「平助の世話は俺と左之がするからな」
「あはは……。原田さん、永倉さんよろしくお願いします」
組長の見張りは斎藤さんに、平助君のお世話は原田さんと永倉さんに任せた後、私は屯所を出発しました。
天気は晴れ。気温も丁度よく、絶好の旅日和となりました。
「では皆、家茂公の警護は任せたぞ」
屯所出発前、近藤さんたちがお見送りをしてくれました。
近藤さんの言葉に、土方さんは苦笑いします。
「俺と山南さんがいるんだぞ。安心しろよ」
「そうだな!二人なら安心だ!」
ガハハと笑う近藤さんに釣られて他の皆さんも笑います。
「蒼蝶、気を付けるんですぜ」
「はい!」
「でも、やっぱり心配でさァ」
平助君がシュンとした顔で私の頭をナデナデします。
「天宮」
「斎藤さん。組長をよろしくお願いします」
「ああ、総司の食事を見張るんだな。承知している」
「えっ、一君なに?何の話?一瞬、僕の名前が聞こえた気がするんだけど」
近藤さんの隣にいたはずの組長が、私と斎藤さんの会話に割って入ってきました。
「天宮に総司が食事を残さないか見張ってて欲しいと頼まれたのだ」
「一回でも食事を残したらみたらし団子は作りませんよ。それと、ちゃんと暖かくして寝るんですよ。そして外から帰ってきたら手洗いうがいすること。後……」
「分かったから。天宮さんがいつも言ってることちゃんとやるから」
組長はいつも忘れるから心配なんですよ。
「天宮君、そろそろ行きましょうか」
「はい」
「天宮、無茶はするなよ」
「平助の世話は俺と左之がするからな」
「あはは……。原田さん、永倉さんよろしくお願いします」
組長の見張りは斎藤さんに、平助君のお世話は原田さんと永倉さんに任せた後、私は屯所を出発しました。